宮本 謙介のホームページ

  インドネシア研究断章

              在野研究者からのメッセージ



   
 

  TAMA市民塾

   
<TAMA市民塾の紹介>
1993年(平成5年)、多摩全域は「多摩東京移管100周年」を記念した365万人のまちづくり運動、TAMA「らいふ21」のビッグイベントで盛り上がりました。
その成果を継承・発展させる基盤として、翌1994年(平成6年)、(公財)東京市町村自治調査会内に「多摩交流センター」が設置されました。そして1995年(平成7年)10月、<地域交流、世代交流、国際交流>を基本原理とした「TAMA市民塾」がスタートしました。
「TAMA市民塾」は、多摩全域30市町村を対象とする広域的な生涯学習の場です。また営利を目的としない事業であるという点においても、従来の類型と異なる新しい視点をもっています。
「TAMA市民塾」は、運営も、講師も、塾生も、多摩ゆかりのみなさんです。
   
多くの知性を結集し、みんなで創りあげていく交流の場・・・それが「TAMA市民塾」。講師も塾生も、<生涯学習>という同じ立場で行動する・・・それが「TAMA市民塾」です。

知識が生きる。個性が生きる。
頭が回る。体が動く。
だから楽しい。だから面白い
だから次回が待ち遠しくなる。

そんな「TAMA市民塾」を、みなさんといっしょに作り上げていきたいと念願しています。
(「TAMA市民塾」パンフレットより)

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TAMA市民塾・塾長就任の挨拶文(広報誌『たまずさ』に掲載)
塾長就任のご挨拶
                       TAMA市民塾・塾長 宮本 謙介
昨年(2020年)4月に塾長に就任しました宮本です。今回は、「就任のご挨拶」とともに、今後の生涯学習のあり方について簡単に所見を述べさせていただきます。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、やむを得ず講座を中止しました関係で「たまずさ」の発行も中断し、ご挨拶が遅くなりました。ご容赦ください。
私は、これまでは大学でアジアの社会・経済について研究してまいりました(北海道大学28年、台湾・国立台中科技大学8年、亜細亜大学5年、2020年3月定年退職)。大学在職中から生涯学習には関心をもっていましたので、大学の公開講座や大学外での各種の市民講座・講演会等には積極的に参加していましたが、このたびのように生涯学習の団体に本格的に関わるのは初めてのことになります。ですから生涯学習の活動はほとんど素人です。これから大学在職中の教育経験も活かしながら、生涯学習のあり方・存在意義などについて考えるとともに、TAMA市民塾の受講生や多摩市民の皆さんのご要望に応えられるよう、微力ながら努めるつもりです。どうぞ宜しくお願いいたします。
塾長就任にあたって「TAMA市民塾規程」を改めて学習しました。その第1条(目的)には、「・・・市民の人材を活用して参加型・対話型の体験学習講座を行い、・・・市民主導の生涯学習を確立すること」が掲げられています。また当塾の今日的な存在意義については、これまで「たまずさ」をはじめとする塾の刊行物で歴代の塾長や理事が繰り返し述べておられます。私なりに簡単にまとめますと、急速に進む少子高齢化、単身世帯の増加などによって地域社会の人間関係が希薄化し様々な社会問題を引き起こしていること、コミュニティ(共同体)としての地域社会は崩壊の危機にあり、地域社会再生の一助として生涯学習による「知縁コミュニティ」づくりが有効であること、などが指摘されています。いずれも極めて重要な指摘であり、このような理念に基づく活動は今後も是非堅持していきたいものです。
更にこれからは、ポスト・コロナ時代の地域社会の生涯学習のあり方についても考えていく必要があるように思われます。昭和・平成時代に急速に進んだ人口の大都市集中と経済のグローバル化は、新型感染症の世界的大爆発を引き起こし、深刻な被害を生み出しています。コロナ以後の時代は、地方分散型の社会生活基盤の整備や産業振興、経済成長優先から福祉・医療重視の政策への転換が求められます。こうした社会変化に対応して、我々は常に新しい知識・技術を獲得することが必要となります。「知縁コミュニティ」を一層活性化させる生涯学習の存在意義も高まります。これから皆さんとともに、新しい時代の生涯学習のあり方について模索していきたいと考えています。

担当講座のカリキュラム紹介(定期講座)
(A)講座名:もっと知りたいアジアの今
第1回 躍進する韓国と台湾:その光と陰
第2回 巨竜中国の行方:国有企業の復活?
第3回 成長のインド:ITだけではない
第4回 注目の東南アジア(1):東南アジアの多様性と仏教王国タイ
第5回 注目の東南アジア(2):多民族国家の発展:マレーシアとシンガポール
第6回 注目の東南アジア(1):大国インドネシアの素顔

(B)講座名:アジアの歴史、再発見の旅
第1回 Tアジアの歴史、新説をめぐって
    その1:香辛料から見たアジア史(近世)
第2回 Tアジアの歴史、新説をめぐって
    その2:近世アジアの海域世界(近世)
第3回 Tアジアの歴史、新説をめぐって
    その3:越境する中国人・インド人(近代)
第4回 Tアジアの歴史、新説をめぐって
    その4:アジア史の中の日本人(近世・近代)
第5回 Uアジア都市の歴史物語
    その1:上海・香港
第6回 Uアジア都市の歴史物語
    その2:バンコク・シンガポール
第7回 Uアジア都市の歴史物語
    その3:ジャカルタ
第8回 Vアジア現代史の位相
    その1:開発への模索
第9回 Vアジア現代史の位相
    その2:社会主義国家の変貌
第10回 W知られざるインドネシアの歴史
    その1:インドネシア国家の成り立ち
第11回 W知られざるインドネシアの歴史
    その2:民族意識の覚醒とスカルノ思想
第12回 W知られざるインドネシアの歴史
    その3:華人財閥の興亡

日曜講座の担当例
2020年1月19日(日)午後2時〜4時「アジアの今を読み解く」
2022年6月19日(日)午後2時〜4時「そうだったのか アジアからみた世界の歴史」

塾長連続講座<アジアの中の日本>
第1回 2023年3月19日(日)「イスラーム世界とインドネシア」
第2回 2023年6月25日(日)「在外華人社会とシンガポール」
第3回 2023年8月27日(日)「格差社会とITのインド」
第4回 2023年12月10日 (日)「岐路に立つ台湾」


        
        
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